「新小岩に金魚屋があるよ」
それを聞いて近いうちに必ず行こうと思っていた。孫達がお昼寝すると言うので、帰る事にした。
「行くんでしょ?」
「行く」
娘にだけ分かるように口の形だけで伝える。娘は飼っている鑑賞魚を上手に増やしていたが、それを私に分けてくれると言っていた。ところがいざ掬い出すと、それを見た孫がダメーと大泣きした。それほど可愛がっている物を貰う訳にはいかぬ。
金魚屋の情報をラインで送ってくれる娘。それだけではオカンは危ういと思ったのだろう、グーグルマップに登録してくれる。
駅から「上り」に乗る。自分の用で電車に乗って東京に行くのは今年始
連載:花