43、『連続殺人鬼カエル男』(中山七里著)は精神障害者の殺人や刑法を提起する

『連続殺人鬼カエル男』 中山七里著 宝島社文庫
2011年2月18日発行
ー中山七里の著書は2冊目である。この作家は独特の筆致で、現実の問題を細かにリアルに描いていて、歴史探究のリアルな作品を読むのと同じように、読み辛く疲れる。だけど、厳しく描いていて読了すると、その描かれたテーマに圧倒され、考えさせられ感動する。
ー立花志郎。
 埼玉県警。古手川和也。渡瀬。
 荒尾礼子。斎藤勤。桂木禎一。
 御前崎は、
「発狂の反対語は完治なのでしょうが、今まで閉鎖病棟で暮らしていた者が突然晴れ晴れとした表情を取り戻して社会に復帰する、そんなスイッチの切り替えみたいな