潮入川の渦巻く河口花筏 堀すみ恵
花筏天神橋から天満橋 椿光代
花筏弘前城のお堀染め アロマ
梵字書くごとくに池の花筏 國保八江
留まりて色重ねゆく花筏 後藤とみ子
花筏汀に寄れば屯する 岩下芳子
鳴きさうな亀石菜の花月夜かな 山中志津子
菜の花の沖に巨きな月がある 若泉真樹
菜の花をバス来て女性運転手 淵脇護
菜の花弁当声高に駅に売る 伊藤白潮
菜の花やローカル線の一輌車 林田茂子
菜の花の蜜をこまめに集めけり 山田六甲
伊豆の海菜の花色に霞みけり