「百寺巡礼」五木寛之 円覚寺 読書メモ6

円覚寺は、北鎌倉駅に近い。参道が、鉄道開通で、分断されてしまったという。長野県の方であったか、国分寺跡が、鉄道開通で分断されたという例もある。珍しいことではないらしい。

円覚寺は、鎌倉五山の第二位をしめる臨済宗円覚寺派の総本山。やはり、中国の宋から招請された無学祖元が開山となっている。1281年、元寇のあった翌年に、中国の民州(浙江省)から渡来した禅僧で、8代執権北条時宗の時に来日した。無学祖元は、当時54歳で、時宗は、29歳であった。時宗は、建長寺を建てた4代目執権時頼の息子。時宗は、中国人禅僧をただ、招請しただけでなく、実際に禅の指導も受けていると