連載:何が何でもナンセンス

夢中大冒険



ある日、犬が歩いていると鬼が金棒で殴りました。
憎まれっ子は世にはばかり、花より団子を食べながら針の穴から天井をのぞくと、二階から目薬が落ちて来て、年寄りは冷や水をあびました。

論語読みの論語知らずが、下手の長談義を聞きながら豆腐にかすがいを打ち込むと、チリが積もって山となりました。

地獄の沙汰も金次第と言うので、遠い親戚より近い他人の家に忍び込むと、そこでは先に入った盗人が昼寝をしていたので寝耳に水を流し込んだ。

老いては子に従って糠に釘を打ち込みながら、割れ鍋に綴じ蓋を置くと骨折り損のくたびれ儲けだった。


ああ、全て世は金もなし!