カーネーションと庭の花

午前十時頃、スイッチが入っていない電気炬燵で、パソコンを操作していた。
家の前に、宅配便のトラックが停まるのが見えた。
段ボール箱を抱えた、女性ドライバーが玄関へ向かって来た。
大きい割には軽そうだったので、少し早いと思ったが、中身はカーネーションだと見当が付いた。

以前から、妻宛てに、母の日のカーネーションが届いている。
息子の名前で送ってくるが、実際は嫁さんが段取っているはずだ。
父の日にも、毎年、何か贈ってくれたが、「住宅ローンで大変だろうから」と辞退したら、届かなくなった。
「カーネーションも」と言ったが、「義父さんに贈っている訳ではないから」