漁火のまたたく初夏の能登泊り 阿波谷和子
初夏の海へなだるる千枚田 大柳篤子
藍染の三人展や銀座初夏 吉沢かねよ
初夏の声を連れくる豆腐売 田中重子
沖を航くエンジンの音初夏となる 栢森定男
石の橋はちみつ色の村の初夏 林芳子
初夏の旅欧州は若緑 アロマ
砂時計初夏の光を刻みをり 小滝奈津江
宮古島砂山ビーチ初夏の蒼 アロマ
洗車するしぶきに初夏の光りあり 坂口美代子
初夏や様変りせし芝公園 稲畑廣太郎
ロックの音初夏の六甲谺して 大橋晄
初夏や昭和の豆