根拠なき安全五輪

 5月10日、国会で、新型コロナウイルス対策に関する集中審議が行われていた。
 野党の質問、指摘は、現在、コロナ感染の終息の目途は全く立っておらず、五輪を開けば大混乱となり、そのため開催は不可能であるというものであったが、菅首相は、「国民の生命と暮らしを守る」という言葉を繰り返すだけで、納得できるような根拠も示さず、「意地でも五輪を開催をする」といわんばかりの意欲を強調していた。
 頼りのワクチンの接種は、中々進まない。2月に始まった医療関係者470万人の接種も5月7日現在、2回終えたのは115万人であり、4月12日に始まった高齢者への接種も遅々として進