私の「旅」

(下重暁子「旅のかたみ」・・「はじめに」1994年 (株)メディアファクトリー より)

私(下重暁子)は、若い頃から「旅」をよく楽しんできた。電車で30分ほどの近場から、飛行機に乗って海外へ・・(仕事や私的な遊びなど)様々な「旅」に出たものである。

私の旅はいつも「一人旅」。
たとえ誰かが一緒であろうが、心はいつも一人。それと言うのも、旅先では「日常を離れ、心を遊ばせる」ことで純粋な目を取り戻し、無心になって旅先の人々や風物に染まりたいから。

そして、帰り際に何か一つ土産を買うことにしている。それも誰か「他人の為」ではなく「自分の為」に・・言ってみ