幻のオリーブの花

 私たち夫婦の最初の子どもが生まれたのは浦和市のアパートに住んでいた昭和50年(1975年)でした。市役所に出生届をしに行くと受付で誕生記念の苗木をもらいました。オリーブの苗でした。私の田舎の両親がやってきて、持ち帰って実家の庭に植えました。私の実家は弟が継いで家を建て替えたので、そのオリーブの木は切ってしまったようです。40年以上前に植えたので、今残っていたらしっかりした木に育っていたことでしょう。

 定年退職後に岡山に再就職して赴任しました。小豆島や瀬戸内海沿岸の「日本のエーゲ海」などと呼ばれる牛窓にオリーブ園があって、両方ともよく行きました。岡山