日本人同士なのに日本語が通じない

 だいぶ昔の話ですが、青森県出身の男性と、鹿児島県出身の女性が東京の会社で知り合い結婚することになりました。結婚式は都内の某所で行われましたが青森、鹿児島からそれぞれの親類縁者が集まりました。

 新郎のおばあちゃんと新婦のおばあちゃんは偶然同い年ということがわかり、打ち解けて夢中になって話し始めましたが見事な津軽弁と薩摩弁で、お互いに何を言っているのか皆目わからない。お互いの亭主が出征してお国のために戦い、復員してきたこと、戦後夢中になって働き子供たちを育てあげたこと、同じ時代を同じような境遇で生き抜いてきた津軽と薩摩のおばあちゃん。

 津軽弁はフラ