~~~ 読書感想 ~~~
墨の香 梶よう子 評価 ☆☆☆☆
女子とて、芸を極めてならんことはない。
出もどりの女流書家の凛とした筆が、
硯と墨が溶け合うように、
弟子たちの心をほぐしていく。
師弟の絆が胸に響く、「書道」歴史小説!
老中・水野忠邦が綱紀粛正に乗り出した
江戸時代後期。
突然、理由もなく嫁ぎ先から離縁された
女流書家の岡島雪江は、
心機一転、筆法指南所(書道教室)を始める。
しかし、大酒飲みの師匠・巻菱湖や、
かまびすしい弟子の武家娘たち、
さらに奥右筆を務める美形の弟・新之丞に
振り回される日々。
そんなあ