連載:森に暮らす

見ごろを迎えた八ヶ岳南麓特有の花たち

 八ヶ岳南麓の入梅の時期は、春の真っ盛り。標高が高いので平地の4月中旬の気候です。室温が20度、屋外が12度くらい。炬燵は必需品。
 梅雨に付き物の湿気は無縁の世界。軽井沢の友人が湿気の低いことに驚いていたくらい。
 そんな気候があっているのがクリンソウ。原生林の中に開けた湿地に野生のクリンソウの群落がある。

柔らかい新緑の原生林をバックに、鮮やかな紅紫色の花をつけたクリンソウ。人の目に触れないことがクリンソウの幸せかもしれない。

もう一つが、この地方の特有種のサンショウバラ。富士山麓と八ヶ岳にしか自生してない原種のバラ。

淡紅色で、大きな一重の花