湿地に生えるガマの穂(蒲の穂)

ここの高原では見当たりませんが、里に下ると、沼や池の浅瀬に自生しています。最近少なくなりました。

花期は夏の頃、葉よりも高く茎を伸ばし、頂に円柱形の花穂をつけ、上部は黄色い花粉をまき散らす雄花穂、下部の緑色部は雌花穂であり、雌雄花穂は繋がっています。

昔から、若葉を食用、花粉を傷薬、葉や茎はむしろや簾の材料として使われてきた。雌花の熟したものは、毛の密生した棒様のブラシ状になり、これを穂綿と呼ぶ。

火打ち石で火を付けていた時代には、穂綿に硝石をまぜてほくちとして用いることがあった。蒲の穂を乾燥させて、蚊取り線香の代用として使われる事もある。