<丹下左膳余話 百萬両の壺>

 ”丹下左膳(タンゲサゼン)”と言っても、丹下健三なら知っている今の若い世代は、手塚治虫の漫画を読んだ人以外は殆ど知らないと思いますが、私の子供の頃は鞍馬天狗と共にチャンバラごっこのヒーローの一人でした。昭和初期に発表された林不忘の新聞連載小説がその後、何本モシリーズもので映画化されて大人気となった隻眼隻手ながら剣の達人のニヒルな浪人で、今ならパラリンピックのフェンシングで金メダル間違いなしです。

 その丹下左膳を大河内伝次郎が主演した昭和10年公開のが映画が4kでリメイクされてCATVで放映されたのを見ました。監督は山中貞雄、当時シリーズで撮って