私の部屋の窓からタラノキの花が目の前に見える。
樹木系の山菜の王者として、私はタラノキを挙げたい。
タラノキが山菜の王者として親しまれるのは、いたるところで目にすることができるからだと思う。
絶対的な本数が多いのは、小鳥がタラノキの果実を食べて、種を広範囲にまき散らすためだ。
身近に親しまれるタラノキだが、花を目にすることは稀だと思う。 タラノキは8月頃、枝先に大きな花序をつける。
高原の気候を考えると随分遅い開花時期だ。しかも、花はタラノキが古木にならないと咲かない。
外のタラノキも高さが数メートルもあり、山菜として利用したことはない。この木
連載:森に暮らす