詐欺師、粘土屋の親父

先日、僕が幼少の頃育った、下町の公園での出来事を日記に書きましたが、その公園での出来事ををもうひとつ。

昭和30年代、下町の公園は子供の遊び場で、紙芝居や、飴細工、ソースせんべい売り、型抜き屋などが子供相手の商売に来ていた。

そんな中。月島の公園には粘土屋と呼ばれる親父が来ていた。
粘土屋、それは真っ黒い泥の様な粘土と、紙に包まれた色の着いた粉を子供に売る。
買った子供はその粘土を自分が持っている型で車やロボット、機関車などの形を作り、粉を綿で塗り付けて、綺麗に仕上げて親父の所に持って行く。

親父はその作品に対して点数を付け、点数券をくれる。
この