雲疎ら花野に風柔らかし



 ひとりには余る夕日を花野道  黒滝志麻子

 わらべらの花野にわれも入りゆけり  岸田稚魚

 ほしいまま花野に埋もれ風靡く  アロマ
 
 大花野夕日は赤き玉となり  中村明子
 
 夕花野人声近きところ過ぐ 木村蕪城 寒泉

 天近き花野にまろび刻もなし  相馬遷子

 夕月懸かる花野のファンタジー アロマ

 別れ路のいづれ選ばむ夕花野  林翔

 大阿蘇の浮びいでたる花野かな  野村泊月

 山影を大きくしたる花野かな  永田呂邨

 大花野ロッジでビーフステーキ食べ アロマ

 日陰ればたちまち遠き花野かな  相馬遷子

 月へ行くバスが