方向を表す「に」と「へ」


「京都に行く」と「京都へ行く」
の違いは何でしょうか。


「に」と「へ」は助詞です。
古来に遡って『万葉集』を見ると、「に」は
動作が着いて止まる場所を示し、「へ」は
遠い所に向かって移動することを
表わしているそうです。


つまり、「京都に行く」は、
京都が最終目的地、「京都へ行く」は、
移動することが、前面に出て、最終目的地
かどうかはっきりしないという違いがあるのです。


外国人が日本語の学習に困難を感じるのは、
こうした助詞の使い方が繊細だからだそうです。
「て・に・を・は」に代表される助詞は、
短い言葉ですが、豊かな情報を持っている」