連載:浪子のやまい-と、その後  十六六戸の首切り番について

「浪子のやまい」と、その後   十六六戸の首切り番について

「浪子のやまい」と、その後

十六六戸の首切り番について


浪子のやまい

 仕事がら、よく各地の民俗誌や民俗報告書をあつかう。そういう本でも子どもの民俗にはあまり力を入れていないようにみえる。しかし、なかには昔の子どもの手まり唄や毬つき唄を採集しているのもある。これが読んでみるとなかなか調子がよく、節はわからなくても、数え唄などは口ずさんでみるとおもしろいものがある。こういう唄の歌詞は子どもが思い思いに足したり、替えたり、その時はやっていた言葉を入れてみたりするわけで、これに筋の通った意味など求める必要はない。しかし、なんでこんな文句がついたのだろう