真夜中の玉子 #7 「感性・感受性」

実は先日、また一つ歳をとった。50も後半にもなれば、いまさら特に意識の変化もなく、「え、もう(1年経った)?」と嘆く程度だが、ここ数年で明らかに自分の中で変わってきたな、と思ったのが、感受性の低下だ。感受性と感性。言葉はとても似ていて、ちょっと紛らわしいけど、まったく別物だ。

感性にしても、10代や20代の頃は、今より当然もっとみずみずしかっただろうと思うが、30余年の年月を経た今でも、自分自身の感覚では、まんざら、それ程すり減ったり、薄汚れていないかなあと思う。年季の入ったスリキズのある球体のイメージ。
感性は、人それぞれ、生活環境や生活スタイルにも