帝王切開発祥の地

 日本で最初の、公式には多分世界最初の、帝王切開手術の地は飯能市正丸にある。

 帝王切開というのは、出産が困難な妊婦について、お腹を裂いて出産させることだが、ローマ帝国の最初の皇帝ジュリアス・シーザーはその方法で生まれたという伝説から、この方法を「帝王切開」という。

 本当はシーザー(カエサル、カイゼルと発音される時もある)には「分家」という意味もあって、「ジュリアス家の分家の子」なのだが、キリストが処女マリアから生まれたというのと同じように、ジュリアス・シーザーを神秘化させるため「帝王切開で生まれた」ということにしたらしい。

 ローマでは、共和政