「最後の将軍」・・・司馬遼太郎著

大河ドラマ「青天を衝け」で草彅剛演じる徳川慶喜はどんな人物であったのか?
「竜馬がゆく」では、大政奉還の実現の日、「大樹公(将軍)、今日の心中さこそと察し奉る。よくも断じ給へるものかな、よくも断じ給へるものかな。予、誓ってこの公のために一命を捨てん」、と描かれている。竜馬が立案し、慶喜が決断した大政奉還。二人は会ったことはないが思う所は同じだったという点で幕末における同志であった。しかし、竜馬は慶応3年大政奉還を見届けた直後近江屋で殺害された。満31歳であった。歴史に「もし」はないが、竜馬が存命であったなら鳥羽伏見の戦い、戊辰戦争は避けられたかもしれない