このセリフはこの俳優にぴったりだという場面に出くわした時、そう感じるのは自分の中の何かが働いているからか。


高倉健がボソボソと呟く時、
そこに雰囲気があって、
そのボソボソが浮き上がる。

モーガン・フリーマンという、
黒人の俳優がいる。

渋くて、味の塊のような人物だ。

彼が呟くセリフは、
人生の機微に通じたそのままだ。
しかもそれを優しい言葉でぽつりという。

低い、ちょっとしわがれた声が
味わいを余計深めている。

それに自分の中の何かが反応する。
言いたいことを代弁してくれているとか、
求めていた一言だとか、鮮やかさへの感動か。

いやまだまだある、言い尽くせない。



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カテゴリ:アート・文化