凩や海に夕日を吹き落す 漱石
白浜のあとは勝浦小避寒 後藤比奈夫
緋の絨毯吾をみちびく避寒宿 山口青邨
避寒宿海をそのまま庭として 鈴木真砂女 居待月
避寒宿刺身のつまに菜の花添へ 鈴木真砂女
避寒宿温泉涌いてぬくぬくと アロマ
凩の夜に大鍋のおでんかな アロマ
避寒する朝湯の吾を人や知る 阿波野青畝
温泉の通ふ温突ありて避寒宿 工藤 芳久
温泉煙に木の香満ちたる避寒宿 増田 富子
漁火の遠き沖あり避寒宿 勝谷茂子
避寒宿炬燵ぬくぬく大広間 アロマ
逗留にはかどる仕事避寒宿