最近読んだ本 2021年12月 ②


「フクロウの家」(トニー・エンジェル、白水社)
 この数十年に間に、フクロウをテーマにした書物は数多く刊行されてきました。これにはそれなりの理由があります。フクロウはテーマとして魅力的なのです。本書が他のそうした類書と決定的に異なるのは、個人的な体験談と、北米に生息する多くの種と身近に暮らしてきた中で制作した絵をふんだんに収録している点です。

 長年にわたって自宅や庭にたくさんのフクロウが棲みつくという機会に恵まれたおかげで、情報を入手し、さまざまなフクロウと出会った経験――わたしたちが観察したこと、こうした出会いの結果としてわたしたちが感じたこと、