こころの相続

 足元でかさこそと鳴っていた落ち葉も雨に濡れ
寒波が訪れて、師走もますます足早になってきた。

 カレンダーに追いかけられる焦燥感が嫌なので
つとめて悠然と過ごしている。
年賀状は枚数が少ないから直ぐ書けるし、お掃除も
毎日少しずつしていれば問題ない…などと無理やりに
納得させて…

 学生時代に定期試験が迫ってくると逆に本を読みたく
なるのと同じで、多忙な時期に本を読んだり師走の街に
ジャズライブを聴きに行ったりの今日この頃。

 五木寛之著の『こころの相続』というエッセーを読む。

私たちが親や家から相続するものは、土地や株や貯金
などという財産ばか