犬ころの雪ふみ分けて初日影 井月の句集 井上井月
洋上にせりあがりくる初日の出 千原満恵
鶴のあそび雲井にかなふ初日かな 千代尼
みどりごのお口あーんと初日さす 林翔
天の戸となる桜島初日まつ 阿波野青畝
初日閉づ韓国岳の一つ星 角川源義
噴水のふきあげし初日うらうらと 山口青邨
初日眩しくカーテン越しに皓皓と アロマ
むさし野の靄のなかより初日の出 上村占魚
ひとりゆく砂丘の雪や大初日 飯田蛇笏 春蘭
初日の出ゆるく刻打つ大時計 中村苑子
地下電車地へ出て赤し妻へ初日 香西照雄