連載:家族

三箇日に親族との会合は(1633) 

 正月と言えば、かつては、父の家には年賀の挨拶に来る客人が後を絶たなかった。
 wakohの家でさえ、正月には、東大の頃には、指導学生などが押し掛けてきたものだ。家内は、そのためにも、かなり大量のお節料理などの用意に腐心したものだった。だが、そういうことは漸次少なくなっていった。帝京大学に移ってからは、そういうことは殆どなくなった。
 それでも、正月には親族が一堂に会したものだった。わが苫屋でのことが多かったが、時には会場を設けて集まったりもしていた。
 ところが、ここ2年間にも及ぶ、全く予期しなかったコロナ禍は、今なお去りやらぬどころか、第6波の襲撃に