連載:妄想爺やの春夏秋冬6

親孝行したい時には親は亡く

その昔、親子の旅の旅館で美味な魚貝類に舌鼓をうった想い出がある

父が亡くなったのは東北大震災があった年のゴールデンウィーク明けの6月だった

その年のゴールデンウィークに行ったのが、金沢だ

父と母と僕の三人で二泊三日の旅行である

東尋坊、永平寺も歩いて観光をした

小京都と言われる町なかも散策し、観る、食べるで楽しんだ

宿泊した旅館の朝、晩の食事は海の幸三昧だった

ビールを飲んで、東北大震災の後ということもあってか、あれこれと人の絆、親子の縁など語りあったのを覚えている

当時、80歳になった父と53歳の僕

翌日朝、旅行も終わりとなり三人で帰