寒いぞ!「南国宮崎」

 私の世代の人間にとって宮崎と言えば「嘗て」新婚旅行のメッカだったところ・・・、というイメージで、私が社会人になる頃にはその座はトックに海外の観光地になっていた。しかし、今も日南海岸にはフェニックスやヤシの木が「冷たい北風に耐えながら」しっかりと根を張り、車窓からは南国を思わせる雰囲気を演出している。この風景を作ったのは宮崎交通の創業者である岩切章太郎である。今から90年近く前に、「南国宮崎」を演出する事業家がいたのはすごい事だとは思う。

 その後、バブルの時期に一瞬リゾート開発で輝いた時期もあったが、国内の南国としての地位はどう考えても沖縄のモノとな