ありなしの風(1)― 雀荘の窓辺

 不意に回想日記を書いてみよう思った。随筆風に、短歌を添えて。いつまで続くかわからない。時々書けたらと思う。

 短歌は新聞・雑誌等に投稿し、掲載されたものだけを使っていきたい。誰かが読んで共感してくれたらうれしい。そんな感じで・・・。


(1)雀荘の窓辺

 冬になると鹿児島にも時々雪が降る。雪が降ればチューリップが歌う『サボテンの花』がラジオから流れてくる。歌詞の中に次のようなフレーズがある。『たえまなく降りそそぐこの雪のように君を愛せばよかった。窓にふりそそぐこの雪のように、ふたりの愛は流れた。』

 この歌を聴くと学生時代を過ごした街とその日々