連載:読書

「ディズニーランドの裏側」:『ミッキーマウスの憂鬱』

東京ディズニーランドのある「舞浜駅」は日本ではない。一度駅で友人と待ち合わせをした時、改札口から出て来る人出て来る人、皆「アメリカ人」だった。

まだ夢の国に入っていないのに、皆笑顔でテンション高く、中には服装もぶっ飛んでいる人がいた。何処にも日本人のワビサビはなかった。私自身の古臭い頭を揺さぶられているようで、見ていて飽きなかった。

私はファンタジーには浸りきれない人間なので、自ら行こうとは思わないが、子供のためとなれば話は違う。

いつだって混んでいるが、千葉県民には特典がある。行こうと思えばいつだって行ける。夏休みのある日、夕立が晴れ上がったのを