狂った独裁者の妄想

(日本経済新聞「春秋」’22年2/26 朝刊より)

ロシアには「愛は、無理強いでは得られない」という諺があるという。これはロシアの民族性を表し、指導者の心にも届いていると思っていたのだがどうやら、”独裁者”プーチンには無縁の言葉のようである。

「侵略するつもりはない」と、数日前に言ったプーチンと(ガルージン)在日ロシア大使だが、その舌の根の乾かぬ内に戦車やミサイルが、ウクライナで平穏に暮らす人々を襲い始めた。「国際政治は所詮バカシアイ」とは言われているけれどこの御両人、とても立派な”二枚舌”をお持ちのようだ。

この先たとえ、首都キエフを手中に収め、