連載:ため込んだ古代史への周回

古代史への周回 アラカルト 7

あとひとつ 確実な年代資料として、広開土王碑文が 存在します。
これは391年から412年まで高句麗の好太王が君臨した偉業の顕彰碑ですが、
このうち391年から404年まで 倭による朝鮮半島での軍事行動が記録されており、4世紀の日本の状態にどう対応するのかが問題となります。
これは記紀で云う神功皇后の時代なので、戦後は全く否定されているのですがはたしてそう言い切れるかの検証も必要です。

さて古事記日本書紀がその名称だけは認められ、天皇家始祖王である神武天皇以下の記事が学校教育から抹殺されたのは、戦前の皇国史観の否定とともに、確実な存在と考えられた26代