春、生きる喜び

今年も春は忘れずやってくる。春は生命力の象徴する黄色から訪れる。
マンサク、蠟梅、土佐瑞樹、サンシュー、そしてミツマタ。
地上にはまず、福寿草が顔を出し水仙が突如として集団生活を始める。やがてカラフルな山野草の節分草、雪割草、いちげ、丹頂草と啓蟄を告げる草花が色彩のコンサートを始める。
黄色の次は純白の馬酔木が咲きピンクへと繋ぐ。庭の紅白の梅が満開を過ぎると早春の河津桜がショッキングピンクの艶やかさで見るものを圧倒する。
急性心筋梗塞で集中治療室で垣間見た色彩のない世界から、赤城山麓に移住して14年、あっという間に後期高齢者と呼ばれる実態不明な塊に色分け