世は桜満開、日本人がこよなく愛する「桜」に纏わる諺を集めてみました。
〇 明日ありと思う心の仇桜
いつ何が起こるかわからない、人生や世の中の無常をいった言葉。桜の花が、明日も咲いているだろうと安心していると、夜中の嵐で散ってしまうかもしれないという意から。「夜半に嵐の吹かぬものかは」という句がこれに続く。
〇 桜折る馬鹿、柿折らぬ馬鹿
桜は枝を折ると枯れてしまうことがある。一方、刃物を嫌う柿は枝を折るほうが新しい枝が茂って多くの実をつけるということ。
〇 桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿
樹木の剪定(せんてい)方法をいったことば。桜は枝を切ると枯れる