「諺」の日記一覧

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秋ナスは嫁に食わすな

(発酵学者・小泉武夫「ナス定食」 日本経済新聞「食あれば楽あり」'22年10/3 夕刊より ) 秋ナスは美味すぎるので、つい食べ過ぎ健康を害する事がある。そこで昔から「控え目に食べなさいよ」、(特に大切な嫁には)「食べさせない方が良い」との、"愛情溢れる言い伝え"とされている。 私(小泉武夫)も、秋ナスに限らずナスは大好きなので、店頭で 見かけるとつい買い過ぎてしまうけれど、冷蔵…

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女心と秋の空

晴れていたかと思うと、にわかに曇り、雨が降り出したり、またその逆に、秋の天気は、降っていても急にカラっと晴れたりしますね。 それになぞらえて、女心は移ろいやすいということなのでしょう。 しかし、これはあくまで男性からみた視点で、女性からみると「男心と秋の空」なのかもしれません。 「女心と秋の空」は、もともと「男心と秋の空」という言葉から派生してできた言葉であるようです。 「女心と…

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果報は寝て待て

いや~、暑いですね。 外出したら焼け死ぬぐらいな暑さです。 エアコンを効かせた部屋でのんびりと過ごす今日この頃です。 そうすると、テンションが緩んでつい眠くなります。 とりわけ、食事の後は消化器官に神経が集中するらしく、急激に眠くなります。 睡魔と戯れている時間も快感ですが、結局睡魔に負けてベッドにごろり。 朝6時くらいに朝食を摂って、眠くなり朝寝、空腹に起きて昼食、また昼寝、ひどい…

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沈黙は菌、雄弁はギン

やたら多弁であるよりも、むしろ寡黙である方がそれに勝る、 ということです。 大いに雄弁であっても、それは控えめな沈黙には劣るの意。 過ぎたるは及ばざるがごとしと同様です。 何事もほどほどが良いとでも申しましょうか。 正しくは、 沈黙は金、雄弁は銀 カレールー・大柴はきらわれます。 気を付けましょう。 銭形平八郎 🐈 2023/07/13 …

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死んで花実が咲くものか

死んでハナジがでるものか… ん? 微妙に違うような… [例文]彼女の前でズボンのチャックを開けたまま告って振られたから、死にたいだなんて、ホントかい? 「死んで花実が咲くものか」っていうよ。生きていれば、またチャンスはあるよ! 吾輩は死ぬ。死んでこの太平を得る。太平は死ななければ得られぬ。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。ありがたいありがたい。 「吾輩は猫である」のラストのように、…

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起きて半畳寝て一畳

人はどれだけ大きな家に住んでいても、起きている時は半畳、寝ていても一畳のスペースしか使わないことからできた言葉です。つまり、大きなスペースが与えられても1人が占領するスペースは変わらないので、贅沢を望まず妥協し、満足すべきだという意味です。 ややもすると、人は自分を大きく見せたがるものです。 そかし、名声という鎧と、富という虚飾を脱ぎ去ってしまえば、素手ではその辺の犬にも勝てない弱い存在です。…

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桜に纏わる諺

世は桜満開、日本人がこよなく愛する「桜」に纏わる諺を集めてみました。 〇 明日ありと思う心の仇桜 いつ何が起こるかわからない、人生や世の中の無常をいった言葉。桜の花が、明日も咲いているだろうと安心していると、夜中の嵐で散ってしまうかもしれないという意から。「夜半に嵐の吹かぬものかは」という句がこれに続く。 〇 桜折る馬鹿、柿折らぬ馬鹿 桜は枝を折ると枯れてしまうことがある。一方、刃物を嫌…

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朱に交われば赤くなる

「人は環境や他人に支配される」ということでしょうか。 どんな環境に置かれても、どんな人たちお付き合おうとも自分を見失うことはない、そんな人がいたら、それはそれですごい事ですが、それは理想論であり、机上の空論と言わなけれなりません。 人は必ず周りの環境や他人の影響を受けずにはいられません。 それに抗える人間は、カッコいいなとは思いますが。 この語源は中国の傳玄「太子少傳箴」にあります。 近墨必緇…

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悪法もまた法なり

紀元前500年ころ、都市国家ギリシアでは民主政がすでにありました。 アテネの若者を堕落させ異教の神への信仰を説いた罪で、ソクラテスは有罪判決を受け、ヘムロック服用による死刑を宣告されてました。 ソクラテスは、機会があっても敢えて逃亡せず、自分の死を弟子に対する最後の教授として、穏やかに死に向かいました。 そのときに言った言葉だとされています。 ノンポリの私なりの解釈ですが、法は国家の基盤をな…

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一年の計は元旦にあり

New year's day is the key of the year. 一年の計画は年の初めである元旦に立てるべきであり、物事を始めるにあたっては、最初にきちんとした計画を立てるのが大切だということ。 『月令広義・春令・授時』に「一日の計は晨(あした)にあり、一年の計は春にあり」とあるのに基づく。 「元旦」を「元日」「正月」と言い換えることもある。 「一日の計は朝にあり、一年の計は元旦…

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目は口ほどにものをいい

「なんでやねん! 目がしゃべったら、うるそうてしゃ~ないやんけ! 目がしゃべるわけないやんけ! 責任者、出て来~い!」 「あんた、何ゆ~てんねん。 ホンマに出て来はったら、どないすんねん!」 「そんなもん、謝ったらしまいや~」 ・・・なんて漫才がありましたが、目の表情で考えていることがわかるという諺ですね。 ここで、コントをもう一発。 「まぁ! なんて子なの。悪戯ばっかりして…! お父さんも…

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温故知新

親「俺の若い頃はなあ…」 子「だいたい、おやじの考え方は古いんだよ」 親「バッカヤロー!古いもんこそ価値があるんだ」 子「ついていけねえよ」 私たちの世代では、よくなされた親子の会話でした。 確かに古いものは廃れていくのが世の常なのかもしれません。 しかし「新しいこと」はそんな「古いこと」の積み重ねで成り立っていることも否定できません。 ”温故”は「昔の事を調べる」「歴史」、”知新”は「新しい…

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光陰矢のごとし

まさに実感ですね。 10年ひと昔なんて言いますが、たしかに、生まれる前の10年は大昔のように感じられます。 しかしながら、直近の10年はついこの間のように感じられます。 「光」は昼、「陰」は夜のことで、「光陰」は時間、年月の意味です。 南宋の儒者朱熹(朱子)の詩句 光陰矢のごとし 少年老いやすく 学なり難し 一寸の光陰 軽んずべからず (若い時期は短いのに学問は完成し難い、わずかな時間も無駄に…

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コロンブスの卵

「地球は丸い」ということが信じられるようになって、大航海時代が訪れます。 マゼラン一行は世界一周を成し遂げ、バスコ・ダ・ガマは喜望峰を回ってのインド航路を発見しました。 そのころ、インドの香辛料は高価で貴重なものでした。 そこで、コロンブスは地球が丸いのなら東に向かわず、西の方からもインドにたどり着けるはずだと考え、インドのその先にあるといわれる黄金の国ジパングを目指しました。 そして、アメリ…

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長者の万灯より貧者の一灯

たとえば、誕生日プレゼントに、お金持ちの友人からもらった高価なアクセサリーと、なけなしのお小遣いで娘が買ってくれた一輪のバラとでは、どちらがうれしいですか。 ラージャグリハ国の耆闍崛山(ぎじゃくっせん)という場所で阿闍世王は釈迦に飲食を施し、祇園精舎まで送ったその後で、祇婆(ジーヴァカ)大臣に、次は釈迦に何を施したら良いかを尋ねたところ、灯明が良いのではと提案されました。 そこで王は100石…

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阿吽の呼吸

「おい、あれ」「あいよ」 熟年の夫婦の会話などを想像しますね。 この慣用句はなんとなく知っていましたが、語源がここにあるとはつい最近までわかりませんでした。 神社の狛犬や金剛力士像、そしてシーサーなど一対で存在する宗教的な像は、一方が口を開いた「阿形(あぎょう)」と、もう一方は口を閉じた「吽形(うんぎょう)」となっています。 このことから、「阿吽」は「相対・対比・対立など相対する二つのもの」…

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臥薪嘗胆

紀元前6世紀末、呉王闔閭は先年攻撃を受けた復讐として越に侵攻したが敗れて自らも負傷し、まもなくその傷がもとで病死しました。 闔閭は後継者の夫差に「必ず仇を取るように」と言い残し、夫差は「三年以内に必ず」と答えたました。 夫差はその言葉通り国の軍備を充実させ、自らは薪の上で寝ることの痛みでその屈辱を思い出しました。 まもなく夫差は越に攻め込み、越王勾践の軍を破りました。 勾践は部下の進言に従って降…

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杞憂

私は臆病者で、地震、雷、その他の森羅万象には、少なからぬ畏怖を覚えます。 昔々中国にあった杞(き)という国がありました。 紀元前の周の時代、今の河南省杞県にあった国です。 この国にある男がいて、天地が崩れ落ちてきて住む場所もなくなったらどうしようとひどく心配していました。 この男、心配のあまり食欲を失い不眠症になってしまいました。 この男を心配する人がいて、こう言ってきかせました。「天とは空…

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他山の石

文化庁が実施している国語に関する世論調査が、2004年の調査で「他山の石」の意味について尋ねたところ、正答は、回答者の26.8%であったそうです。 あれ? よく聞くけど、どういう意味だったかな? と首をかしげる事はよくあります。 「他山の石」は,中国最古の詩集「詩経しきょう」にある故事に由来する言葉です。「よその山から出た粗悪な石も自分の宝石を磨くのに利用できる」ことから「他人のつまらぬ言行…

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良薬は口に苦し

Good medicine is(tastes) bitter to the mouth. (良薬は口に苦し) 最近の薬は糖衣錠など飲みやすくなっていますが、以前は苦みがあって飲みづらいものが多かったですね。 私はこの諺に「せんぶり」を連想します。 苦いから効くというものではないでしょうが、なんだかそんな気がしなくもありません。 中国の思想家である韓非について書かれた「韓非子」の「外儲編」よ…