余命数か月

長く生きると、
人として生きることの限界が見えてくる。
言葉や概念を使うという限界。

言葉や概念は単純に云って、記号にすぎない。
記号は有用な道具であるが、指し示す実体はない。
人の意識が生む抽象的な像やイメージから作られた道具。
普遍的な意味はない。
従って、法則や原理とも無縁。

加えて、意識という限界がある。
意識は脳がつくる虚構。
実像ではない。
あくまでマボロシ。
マボロシだけど、充実した生き方はできる。
実感があるためだ。

感覚器官がつくるイメージや感覚。
今、この一瞬を生きる人が感じる実感のこと。
美味しいもの、美しいもの、楽しいことは