連載:昭和レトロ風景

原っぱで摘んだつくしのほろ苦い味

小学校低学年の頃、東京都下の小金井市に住んでいました。
50年前の小金井市はまだまだ空き地や原っぱがいっぱいあり、近くに「森」と呼んでいた雑木林なんかもあり、夏にはクワガタやカブトムシもそこで採集してかごに入れて飼育していました。(今は虫は苦手ジャンルですが子供の頃ってどうして好きだったんだろう?)
春になると原っぱに行って母と妹と私の三人でつくしを取り、湯がいて食べました。
すこしほろ苦く、野性味あふれる味が子ども心に新鮮でいまでも忘れられない春の味です。
今では宅地化が進み、原っぱがなくなってしまい、つくしがたくさん自生しているところを見かけなくなり