木の芽吹く峠を行けば降る鳥語 妻にはボクが野草博士で

 午前中は布団を干したり・洗濯したり・畑仕事もしたから、午後はゆったりと散歩した。

 和子に野草のことや鳥のことやいろいろ教えながら散歩したことを思い出す。妻は教えてもすぐ忘れてくれるから、理想的な生徒だった。ボクらは何も教養を高めたくて先生と生徒になっているわけではない。知ったかぶりをしたい夫と、夫を尊敬する妻と、そういう関係を深めたくて先生と生徒になっていたのだ。

 それにしても、今の時期のウグイスの声は見事だ。谷に こだま する。

 今日は暖かくて風もないから半袖だったが、菜の花がいっぱい咲いているところがあった。「蛙が鳴いているだろう。あれ