何も事件が起きないけど泣ける映画

島根県の高津川は一級河川でありながらダムが無い川。
石見神楽が有名な町を主体にした映画「高津川」を観た。
2時間ただ自然に囲まれた風景とそこに暮らす人を写す。
事件も事故も恋もなくひたすらそこに生きる人を撮る。
人間が居なくても川はいつも流れ絶えることも無い。

生活とか文化とか習慣とかは人間の一時の感傷でしかない。
ここで生まれここで生きてここで暮らしてそして別れる。
それが自然なのだと言い聞かせるが人はそう簡単じゃない。
幼い時の苦労も学校時代の悔しさも社会の厳しさも耐えて来た。
なのに親子の絆や優しさ感情だけは死ぬまで忘れられないとは。

映画の中