第2204話 3月紙上句会「朧月・朧夜」

3月の紙上句会のご報告が遅くなってしまいました。なお、私の句は3月29日付第2202話に載せておりますので省略しました。

〇兼題:朧月・朧夜の句

・朧月いっぱいに窓開けてみる
・朧夜の灯りへ滲む盃二つ
・難民の故国焼土や朧月
・いつの間に朧となりし右目かな
・NOWARは世界の祈り鐘朧
・朧夜に溶けて仕舞へり悩み事
・渋滞の車を乗せて橋朧
・過疎の村深々として朧月
・なにもかも朧となりて夜の静寂
・また増えし思い出人や里おぼろ
・腰に手を添えつつ仰ぐ月おぼろ

〇当季雑詠の句

・仏壇に今日のお供え草団子
・今日からは一品増える高菜漬
・春を待つ八十