お手玉


   お手玉       尾崎道子

お手玉の小豆も

食べてしまった

戦さの日

からっぽになった

布の袋に

豆粒ほどの

小石をあつめた

だけど

冷たくて重くて

悲しくて






先日、立ち寄った旭川文学資料館に、掛けてあった額に有った詩です。

凄く、気になっていて今朝電話をしてみた。
丁寧に、タイプしてFAXしてくれた。

旭川文学資料館の沓澤さん、お手数をお掛けしました。

カテゴリ:日常・住まい