この物語は、自閉症児を抱えている何人かの父母に取材して、福祉センターなどでも話を聞きながら描いた物語である。
主人公の幸子は情報関係の企画営業で課長候補になってる東 雅人と職場結婚して、専業主婦になった。多くのライバルの中から選ばれて、夫は仕事人間だったが、幸福の絶頂だった。
子どもも生まれて、希望に満ちた将来を連想し「光」と命名した。
しかし、この子は言葉が遅かった。しばしばパニックを起こし、夜泣きも激しい。
夫は疲れ切って帰宅し、家事・育児には一切かかわらないし、夜泣きすると「眠れないじゃないか」と怒る。
夫の母はマンションの合