ある本の中の一節。
「ねぇねぇー、あなたのお名前は何⁉️」
しかし問われた花は答えない。
「ねぇねぇ、お名前無いの⁉️」
と、更に問う。
すると、「私には名前は無いの。」と返ってきた。
「えっ?! でもあるでしょ、みんな名前で呼んでるよ。」
「それは勝手に人間が付けている名前でしょ、私から言った事は1度も無いわ。だから名前は分からないのよ。」
「・・・、そうなんだ。」
確かにそうだ。
自分の名前だって、親や家族がつけてくれたもの。
自分が付けたものでは無い。
花も木も、もちろん動物も昆虫も。
地名も何もかも。
連載:読書の話題 (^^)/