ある本の中の一節。 「ねぇねぇー、あなたのお名前は何⁉️」 しかし問われた花は答えない。 「ねぇねぇ、お名前無いの⁉️」 と、更に問う。 すると、「私には名前は無いの。」と返ってきた。 「えっ?! でもあるでしょ、みんな名前で呼んでるよ。」 「それは勝手に人間が付けている名前でしょ、私から言った事は1度も無いわ。だから名前は分からないのよ。」 「・・・、そうなんだ。…
「あんたがどうしてそんなに生きることに苦しんでいるか教えてやるよ。それはね、四六時中、己のことばかり考えているからだよ!己の心がどうだこうだって、まっとうな奴はそんなこと考える暇なんかありゃしないんだよ!」 「その、まっとう、というのはどういう意味でしょうか?己の心の内を省みることなく銭金や私欲のために生き続けることが“まっとう“ということでしたら、わたくしはそんなもの・・・・」 「“まっ…
ただの人情物語かと思って読んでいたら、最後の章がインターネット的だった。 息子の仇を追う元同心。 仇は夜盗。 夜盗のいる場所を突き止め、その塒の差配に落ち着くも、仇は既に呆け老人に。 しかし差配(元同心)は、根気強く毎日声を掛け、仇だと確信を持とうとする。 そして、有ることがきっかけで、判明するのだが。 夜盗は息子を殺された仇として、差配の息子を殺したのだった。 それを知った…
「三笑亭可楽って知ってる?!」 「知らないなぁ。」 「江戸時代の噺家のレジェンドだよ。 しかし噺家一人にしても、知らない事ばかりだね。」 「そうだな。人間なんて、知らない事だらけで死んで行くんだ。」 シェアの言うとおり、本当に知らない事だらけです。 でも本を読むと、その知らない事の一遍を知ることが出来る。 作家さんは本当に凄いと思います。 この読書週間は、一冊でも多く精力的に本を読…
『背筋が伸びた後ろ姿はぴりりとし、艶めかしくもあり、そして小粋。勿論美人で、いざとなれば眼力鋭く』 こんな男性からも女性からら見ても、惚れ惚れするような艶やかな女将。 これは今話題になっている『夜の街関連』では無く、時代小説の中の小粋な居酒屋の女将。 いつもドラマ化されたら、『どの女優さんかな?!』と思うのですが、これだけの粋な女性。 中々思い浮かばす。(>_<)ゞ 今日は皆さ…
昨日行った図書館で・・・。 「今日のテレビで見たのですが、大阪市の本の消毒器は良いですよ、ページまで消毒出来て、それには代えられないのですか?! すると、そっと私の近くに寄ってきた係のおじさん。 小さな声で。。。 「実は知ってはいるのですが、値段が高いのです。残念ながら、この機械が予算では精いっぱいなんです。」 「あら、そうですか?! 残念。財政難ですものね。」 「でもあの機械も、こ…