真珠湾の代償~~戦時外交官 加瀬俊一秘録


第2次世界大戦、太平洋戦争の前から敗戦後まで外務省で大活躍し最後は日本の国連加盟に尽力し、自ら国連大使になった男の物語である。
非常に関心のある命題なので一気に読み切った。

第2次世界大戦の一角をなす、日本が戦った大東亜戦争。この大東亜戦争と激動の昭和史を自己一人で象徴できる人物がいる。名前を加瀬俊一という。

加瀬は昭和の年号が明けたのとほぼ同時期にその輝かしい経歴と青年期をスタートさせ、昭和20年9月ミズーリ号の上で降伏文書調印使節団11人のうちの一人となった。
この男は優秀な外交官ではあったが総理大臣や外務大臣になることはなく徹底して事務方に終