連載:闘病日記

闘病日記(38) 夜明けと希望

術後に集中治療室へ移され、天井ばかりみつめて痛みに耐えている日々を送った。
部屋の消灯がやってくると、これから少なくとも7時間位は暗くて静寂な時間がやってくる。この時間帯は正直、辛いものであった。
そのときの辛さは、べつにこれからのことを悲観しているとか落ち込んでいるという類のものではなかった。もっと根源的なもの、生物として暗闇を恐れているような感覚に近い。それは孤独というものとも関連している気がしてならない。

夜中に腰痛に耐え難くなりナースコールを押したことがあった。なにか痛み止めとか貼り薬とかをしてもらおうと思った。すぐに看護師の方がやってきて、訴