「Prof.川井(ヴァイオリンミューズ)の20年」(オーチャードホール)

 久しぶりのBUNKAMURAオーチャードホール。川井郁子さんが、既成概念に捕らわれないバイオリニストとして活躍し始めて、20年を記念したコンサートだ。コンサートの副題は「越境するヴァイオリンミューズ」である。別に自らをミューズと表現したかった訳では無く、ヴァイオリンのミューズがクラシックという概念を越境して来るという意味で有ろうが、この日は川井さん自身がミューズだった。

 コンサートは、東京文化会館の周防 亮介さんとN響のジョイント以来だったので、冒頭ロドリーゴの「アランフェス」が奏でられた瞬間・・・「音がやや不自然に際立っているなー?!」と思ったが